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早いもので私がこの業界の仕事に携わってから15年以上が経ちました。公認会計士２次試験に合格した私は、監査法人に入所しました。初めて監査現場に向かった日は、今でもよく覚えています。「よーし、一生懸命勉強したことを、おもいっきり発揮させるぞ！」と胸をわくわくさせながら、初めての監査現場に向かったのですが・・・・・監査の現場で目にするのは、初めてみる言葉や経理の資料ばかり。「こんなの試験範囲になかったぞ。」「会計士の試験勉強なんて、実務では全然役に立たないじゃないかっ！」そんな気持ちになり、すっかり落ち込んでしまいました。

今思えば、それもそのはずです。その当時の私は公認会計士試験に合格したというだけで、経理の実務経験は一切なし。そんな私がいきなり経理実務の世界に入っていっても、スムーズに仕事をできる訳がなかったのです。

実務との格闘は、それからも続きました。監査においては、監査の結果をクライアントに報告する「監査結果報告会」というのを実施します。報告会では「ここを改善したら良くなるのではないか」といった改善事項の提案をします。当時の上司からは「クライアントに貢献するために、必ず何か改善提案をするように」と強く言われていましたので、改善提案を見つけ出すのに必死の思いで監査を実施していました。

でも経理の実務経験がない私が、実務に役立つような改善提案をすることは非常に困難でした。いろいろな本を読んで報告書を作成したのですが、「会計士さんの言うことはもっともなのですが、実務上はそんなに簡単ではないですよ。」クライアントの反応は冷ややかでした。まさに「言うは易く行なうは難し」の状況だったのです。
その後の私の業務は、そのような状況に遭遇することばかりでした。「巷にはいろいろな本があり、それを読めば一般的な理論は吸収できる。問題はそれらをいかに実務に落とし込むかだ！」気がつくとそれが私のライフワークになっていました。

このような経験に基づき、当事務所では「理論と実務を融合させ、強力な経理部門を作り上げる」という信念に基づいて日々の業務に取り組んでいます。貴社・貴殿の事業の目標を少しでも早く達成できるよう、経理部門のパートナーとして当事務所がお力になれれば嬉しく思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。